メールを拝見しました
原因に関連することは二つありました
1.DXライブラリ内のプログラムで WAVEFORMATEX 構造体が定義されている
ヘッダファイルを明示的にインクルードしている箇所が変更された
2.Kettyさんのプログラムで WIN32_LEAN_AND_MEAN が定義されていた
まず1の通り、DXライブラリ内部で WAVEFORMATEX構造体が定義されているヘッダファイルを
明示的にインクルードしている箇所を変更しました
ただ、これだけではご報告のエラーは発生しません
次に2の Kettyさんのプログラムで stdafx.h で WIN32_LEAN_AND_MEAN が定義されていると、
1の変更と合わさって本件のエラーとなります
WIN32_LEAN_AND_MEAN は windows.h をインクルードした際の無駄な部分を無効にする効果があります
例えば WIN32_LEAN_AND_MEAN を定義せずに windows.h をインクルードした場合、自動的に通信用の
処理を行うための WinSock のヘッダファイルがインクルードされたり、マルチメディア処理用の
ヘッダファイルがインクルードされたりします、が、これらは例えばウインドウを表示して単純な
文字列を表示するだけのプログラムでは不要なインクルードです
これらのお節介インクルードが windows.h のインクルード時間の増大に繋がっているので、
お節介インクルードを無効にするために WIN32_LEAN_AND_MEAN が存在します
WIN32_LEAN_AND_MEAN を定義した上で windows.h をインクルードすると、WIN32_LEAN_AND_MEAN が
定義されていない場合に windows.h 内で勝手にインクルードされる WinSock やマルチメディア処理用の
ヘッダファイルなどがインクルードされなくなり、windows.h のインクルード時間が短縮されます
ただ、仮に WinSock やマルチメディア処理用のヘッダファイルなどのインクルードが必要になった場合は
個別に明示的にインクルードをする必要が発生します
本件ではまず1によってDXライブラリ側では WAVEFORMATEX 構造体が定義されているヘッダファイルが
明示的にインクルードされなくなりました、ただ、windows.h はインクルードしていたので、
お節介インクルードのお陰で本件のエラーの発生は免れていたのですが、Kettyさんのプログラムでは
WIN32_LEAN_AND_MEAN が定義されていてお節介インクルードが無効化されていたために
本件のエラーが発生した、という形です
とりあえずバージョン 3.13f 以前のように WIN32_LEAN_AND_MEAN が定義されていてもエラーが
発生しないように DxLib.h に手を加えてみましたので、よろしければお試しになってみてください m(_ _)m
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibVCTest.exe // VisualC++ 用
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibBCCTest.exe // BorlandC++ 用
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibGCC_DevCppTest.exe // Dev-C++ 用
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibGCC_MinGWTest.exe // MinGW 用
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibDotNet.zip // .NET用
https://dxlib.xsrv.jp/temp/DxLibMakeTest.exe // ソース
(中身を既存のライブラリのファイルに上書きして、BCCをお使いの
場合は『再構築』を、VCをお使いの場合は『リビルド』を、
Dev-C++をお使いの方は「Rebuild All(Ctrl+F11)」をして下さい)