Visual Studio Community 2015 の Androidアプリ開発でのDXライブラリの使い方 | ||||||||||||||||||||||||
Visual Studio Community 2015 を使用してDXライブラリを使った Androidアプリを製作するには以下のような手順を踏みます。 1.DXライブラリを使うために必要なものを揃える 2.プロジェクトの作成 3.DXライブラリを使用するためのプロジェクトの設定を行う 4.プログラムを組む 5.Androidエミュレーターの準備 6.プロジェクトのビルド、実行 1.DXライブラリを使うために必要なものを揃える Visual Studio Community 2015 でDXライブラリを使用して Androidアプリを製作するには以下のものが必要です。 ・Visual Studio Community 2015 ・DXライブラリ Android版 まず Visual Studio Community 2015 は、プログラムをコンパイルして実行可能な Androidアプリを作成する為のメインとなるソフトです。 こちらはマイクロソフトのこちらのページの 『2015』と書かれている箇所をクリックすると表示される 『Visual Studio 2015 およびその他の製品』 と書かれている項目の『ダウンロード』から 無償で入手することができますので、ありがたくダウンロード&インストールさせてもらって下さい。 ( ただ、ダウンロードするためには無償サービスの Microsoft Dev Essentials に登録する必要があります ) 二つ目の DXライブラリ Android版は本サイトのこちらのページからダウンロードすることができます。 これがないとDXライブラリを使うことができませんので、まだダウンロードされていない方は 『DXライブラリ Android版』をダウンロードしておいてください。 2.プロジェクトの作成 Androidアプリを開発するためのソフトの準備ができましたので、早速一つ簡単な Androidアプリを作ってみましょう。 ここでは『画面の中心に四角形を表示する』という動作をするアプリを作る手順を記したいと思います。 Visual Studio Community 2015 で Androidアプリを作るにはまず『プロジェクト』を作成する必要があるので以下にその方法を記します。 ① Visual Studio Community 2015 のメニューの『ファイル』→ 『新規作成』→『プロジェクト』を選んで『新しいプロジェクト』ダイアログを表示します。 ② ダイアログ左側の項目から『インストール済み』→『テンプレート』→ 『Visual C++』→『クロス プラットフォーム』を選びます。 ③ ダイアログ右側に『Android support for C++ (Update 3) のインストール』という項目が 表示されていたら、それを選択してから『OK』ボタンをクリックします。 Androidアプリを開発するために必要な機能をインストールするかどうかを訊ねられますので、 『インストール』をクリックして、機能をインストールします。 インストールには Visual Studio Community 2015 を一度終了する必要がありますので、 インストールが完了したら手順①からやり直してください。 『Android support for C++ (Update 3) のインストール』という項目が無ければ④に進んでください。 ④ ダイアログ左側の項目から『インストール済み』→『テンプレート』→ 『Visual C++』→『クロスプラットフォーム』→『Android』を選びます。 ⑤ ダイアログ右側の項目から『Native-Activityアプリケーション(Android)』を選びます。 ⑥ 次にプロジェクトを作成するフォルダパスを『場所(L)』で設定します。 ⑦ 次にプロジェクトの名前を『名前(N)』に入力します。ここでは仮に『test』とします。 ⑧ 『ソリューションのディレクトリを作成』にチェックを付けてから『OK』をクリックします。 これでプロジェクトの作成は完了です。 3.DXライブラリを使用するためのプロジェクトの設定を行う 早速プログラムを組みたいところですが、作成したプロジェクトでDXライブラリを使用するための設定をする必要があります。 ちょっと操作の数が多くてうんざりしますが、プロジェクト一つにつき一回だけなので、根気よく手順を追ってください。 1. 『ソリューションエクスプローラー』と書かれているリストに表示されている 『(プロジェクト名).NativeActivity(android-19)』を右クリックして、プルダウンメニューから 『プロパティ』をクリックして『(プロジェクト名).NativeActivity プロパティページ』を表示します。 ( (プロジェクト名)の部分は、今回は『test』になっている筈です ) 2. 次にダイアログの左上にある『構成(C)』と 書かれている項目を『アクティブ(Debug)』から『すべての構成』に変更します。 3. 次にダイアログの左上にある『構成(C)』の右側にある『プラットフォーム(P)』と 書かれている項目を『ARM』に変更します。 4. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『全般』を選びます。 5. 次に右側に表示されている『追加のインクルード ディレクトリ』の項目にDXライブラリのパッケージ内に 入っている『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』フォルダのパスを追加してから、 再度ダイアログ右下にある『適用』ボタンを押します。 ( 追加するパスは、例えばダウンロードした『DXライブラリAndroid版』のパッケージを Cドライブの直下に展開した場合は C:\DxLib_Android\Lib_VisualStudio\armeabi-v7a; ( パスの末端に次のパスとの区切りとなるセミコロン『;』も書きます ) となります。 尚、DXライブラリをマイドキュメントフォルダに入れるとこれらのパス指定が面倒になりますので DXライブラリはなるべく浅いフォルダに入れておくことをお勧めします ) 6. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『リンカー』→『全般』を選びます。 7. 次に右側に表示されている『追加のライブラリ ディレクトリ』の項目に手順5と全く同じパス( DXライブラリの パッケージ内に入っている『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』フォルダのパス )を 追加してから、再度ダイアログ右下にある『適用(A)』ボタンを押します。 8. 次にダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『x86』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\x86』となります。( armeabi-v7a が x86 になっています ) 9. 次に手順8と同じようにダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『ARM64』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\arm64-v8a』となります。( armeabi-v7a が arm64-v8a になっています ) 10. 更に手順8と同じようにダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『x64』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\x86_64』となります。( armeabi-v7a が x86_64 になっています ) 11. 次にダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『すべてのプラットフォーム』に変更します。 12. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『全般』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『プラットフォーム ツールセット』の項目を『Clang 5.0』に変更します。 13. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『言語』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『C++ 言語標準』の項目を『C++14 (-std=c++1y)』に変更します。 14. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『プリコンパイル済みヘッダー』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『プリコンパイル済みヘッダー』の項目を『使用』から 『プリコンパイル済みヘッダーを使用しない』に変更した後、ダイアログ右下にある『適用(A)』ボタンを押します。 15. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『リンカー』→『入力』を選びます。 16. ダイアログ右側に表示されている『ライブラリの依存ファイル』の項目には
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