Visual Studio Community 2017 の Androidアプリ開発でのDXライブラリの使い方 | ||||||||||||||||||
Visual Studio Community 2017 を使用してDXライブラリを使った Androidアプリを製作するには以下のような手順を踏みます。 1.DXライブラリを使うために必要なものを揃える 2.Visual Studio Community 2017 の Android アプリ開発の準備を行う 3.プロジェクトの作成 4.DXライブラリを使用するためのプロジェクトの設定を行う 5.プログラムを組む 6.Androidエミュレーターの準備 7.プロジェクトのビルド、実行 1.DXライブラリを使うために必要なものを揃える Visual Studio Community 2017 でDXライブラリを使用して Androidアプリを製作するには以下のものが必要です。 ・Visual Studio Community 2017 ・DXライブラリ Android版 まず Visual Studio Community 2017 は、プログラムをコンパイルして実行可能な Androidアプリを作成する為のメインとなるソフトです。 こちらはマイクロソフトのこちらのページの 『Visual Studio 2017 およびその他の製品』 と書かれている項目の『ダウンロード』から無償で入手することができますので、ありがたくダウンロード&インストールさせてもらって下さい。 ( ただ、ダウンロードするためには無償サービスの Microsoft Dev Essentials に登録する必要があります ) 二つ目の DXライブラリ Android版は本サイトのこちらのページからダウンロードすることができます。 これがないとDXライブラリを使うことができませんので、まだダウンロードされていない方は 『DXライブラリ Android版』をダウンロードしておいてください。 2.Visual Studio Community 2017 の Android アプリ開発の準備を行う Visual Studio Community 2017 は、標準的なインストールを行っただけでは Android アプリの開発ができないので、 以下の手順を行って Android アプリの開発に必要なファイルをインストールします。 ① Visual Studio Community 2017 のインストールをするためにダウンロードした実行ファイル ( ファイル名は vs_community__2076377474.1459384954.exe など )をダブルクリックをして起動します。 ( Visual Studio Community 2017 のインストールの際にファイルをダウンロードをせずに直接実行した場合は、 再度 Visual Studio Community 2017 のダウンロードページ の『VS Community 2017 のダウンロード』と 書かれているボタンをクリックしてインストーラーを起動してください ) ( また、ダウンロードした実行ファイルを起動したら『インストーラーを更新してください』と表示されて、 『はい』を選んでも再び『インストーラーを更新してください』と表示されてしまった場合も 再度 Visual Studio Community 2017 のダウンロードページ の『VS Community 2017 のダウンロード』と 書かれているボタンをクリックしてインストーラーを起動してください ) ② インストーラーが起動したら『Visual Studio Community 2017』の項目の『変更』ボタンを押します。 ③ 上部の『ワークロード』タブを選択した状態で、下の項目から『C++ によるモバイル開発』と、少し下の方にある 『.NET によるモバイル開発』をクリックして、項目にチェックがついた状態にします。 ④ 次に上部の『個別のコンポーネント』タブを選択した状態で、下のリストから以下の項目を探してチェックを付けます。 Android NDK (R12B) Android NDK (R13B) Android NDK (R15C) Android SDK セットアップ (API レベル 19)(javascript / C++ を使用したモバイル開発のためにローカルにインストール) Android SDK セットアップ (API レベル 21)(javascript / C++ を使用したモバイル開発のためにローカルにインストール) Android SDK セットアップ (API レベル 22)(javascript / C++ を使用したモバイル開発のためにローカルにインストール) Android SDK セットアップ (API レベル 23)(グローバル インストール) Android SDK セットアップ (API レベル 25) Android SDK セットアップ (API レベル 25)(javascript / C++ を使用したモバイル開発のためにローカルにインストール) Android SDK セットアップ (API レベル 27) 上記全ての項目にチェックを付け終わったら、ウインドウの右下にある『変更』ボタンをクリックします。 ⑤ 必要なファイルのダウンロードとインストールが行われ、完了するとインストーラーの最初の画面に戻るので、×ボタンを押してインストーラーを終了します。 これで Visual Studio Community 2017 で Android アプリの開発をするためのファイルのインストールは完了です。 3.プロジェクトの作成 Androidアプリを開発するためのソフトの準備ができましたので、早速一つ簡単な Androidアプリを作ってみましょう。 ここでは『画面の中心に四角形を表示する』という動作をするアプリを作る手順を記したいと思います。 Visual Studio Community 2017 で Androidアプリを作るにはまず『プロジェクト』を作成する必要があるので以下にその方法を記します。 ① Visual Studio Community 2017 のメニューの『ファイル(F)』→ 『新規作成(N)』→『プロジェクト(P)...』を選んで『新しいプロジェクト』ダイアログを表示します。 ② ダイアログ左側の項目から『インストール済み』→『テンプレート』→ 『Visual C++』→『クロス プラットフォーム』を選びます。 もし『Visual C++』や『クロス プラットフォーム』がない場合は、『Visual Studio インストーラーを開く』を クリックしてインストーラーを起動して、インストーラーのタブから『ワークロード』を選択すると表示される 沢山の項目の中から『C++ によるモバイル開発』を選択してからウインドウ右下の『変更』ボタンを押してください、 Androidアプリアプリ開発に必要な機能がインストールされます。 ( VisualStudio Community 2017 を起動しているとインストールできないので、 『変更』ボタンを押す前に VisualStudio Community 2017 は終了させておいてください ) 機能のインストールが完了したら、VisualStudio Community 2017 を起動して、再び ①から手順を追ってください。 ③ ダイアログ左側の項目から『インストール済み』→ 『Visual C++』→『クロス プラットフォーム』→『Android』を選びます。 ④ ダイアログ右側の項目から『Native-Activityアプリケーション(Android)』を選びます。 ⑤ 次にプロジェクトを作成するフォルダパスを『場所(L):』で設定します。 ⑥ 次にプロジェクトの名前を『名前(N):』に入力します。ここでは仮に『test』とします。 ⑦ 『ソリューションのディレクトリを作成(D)』にチェックを付けてから『OK』をクリックします。 これでプロジェクトの作成は完了です。 4.DXライブラリを使用するためのプロジェクトの設定を行う 早速プログラムを組みたいところですが、作成したプロジェクトでDXライブラリを使用するための設定をする必要があります。 ちょっと操作の数が多くてうんざりしますが、プロジェクト一つにつき一回だけなので、根気よく手順を追ってください。 1. 『ソリューションエクスプローラー』と書かれているリストに表示されている 『(プロジェクト名).NativeActivity(android-19)』を右クリックして、プルダウンメニューから 『プロパティ(R)』をクリックして『(プロジェクト名).NativeActivity プロパティページ』を表示します。 ( (プロジェクト名)の部分は、今回は『test』になっている筈です ) 2. 次にダイアログの左上にある『構成(C):』と書かれている項目を『すべての構成』に変更します。 3. 次にダイアログの左上にある『構成(C):』の右側にある『プラットフォーム(P):』と 書かれている項目を『ARM』に変更します。 4. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『全般』を選びます。 5. 次に右側に表示されている『追加のインクルード ディレクトリ』の項目にDXライブラリのパッケージ内に 入っている『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』フォルダのパスを追加してから、 再度ダイアログ右下にある『適用(A)』ボタンを押します。 ( 追加するパスは、例えばダウンロードした『DXライブラリAndroid版』のパッケージを Cドライブの直下に展開した場合は C:\DxLib_Android\Lib_VisualStudio\armeabi-v7a; ( パスの末端に次のパスとの区切りとなるセミコロン『;』も書きます ) となります。 尚、DXライブラリをマイドキュメントフォルダに入れるとこれらのパス指定が面倒になりますので DXライブラリはなるべく浅いフォルダに入れておくことをお勧めします ) 6. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『リンカー』→『全般』を選びます。 7. 次に右側に表示されている『追加のライブラリ ディレクトリ』の項目に手順5と全く同じパス( DXライブラリの パッケージ内に入っている『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』フォルダのパス )を 追加してから、再度ダイアログ右下にある『適用(A)』ボタンを押します。 8. 次にダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『x86』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\x86』となります。( armeabi-v7a が x86 になっています ) 9. 次に手順8と同じようにダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『ARM64』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\arm64-v8a』となります。( armeabi-v7a が arm64-v8a になっています ) 10. 更に手順8と同じようにダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『x64』に変更して、 4~7の手順を再度行います、但し、入力するパスは『Lib_VisualStudio\armeabi-v7a』ではなく、 『Lib_VisualStudio\x86_64』となります。( armeabi-v7a が x86_64 になっています ) 11. 次にダイアログの上部にある『プラットフォーム(P):』を今度は『すべてのプラットフォーム』に変更します。 12. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『全般』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『プラットフォーム ツールセット』の項目を『Clang 5.0』に変更します。 13. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『言語』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『C++ 言語標準』の項目を『C++17 (-std=c++1z)』に変更します。 14. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『C/C++』→『プリコンパイル済みヘッダー』を選び、 ダイアログ右側に表示されている『プリコンパイル済みヘッダー』の項目を『使用』から 『プリコンパイル済みヘッダーを使用しない』に変更した後、ダイアログ右下にある『適用(A)』ボタンを押します。 15. 次に左側のリストから『構成プロパティ』→『リンカー』→『入力』を選びます。 16. ダイアログ右側に表示されている『ライブラリの依存ファイル』の項目には
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